これで安心!インプラント専門医を選ぶ6つのポイント

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

インプラント治療をしたいと思っていても、一体どこで治療を受ければいいのか迷っている方は多いと思います。ご存知の方も多いと思いますが、インプラントはメリットが大きい反面、特殊で難易度の高い治療のため、事故やトラブルも多く報告されています。

しかし、それはインプラント治療自体がもつデメリットではなく、担当医の知識や経験が不足しているからなのです。

日本では制度的な事情で大学病院では高品質な歯科治療を受けることが難しくなっており、インプラントにおいても名医と呼ばれる先生は開業医なのです。ここでは、HPなどで簡単に確認できる選び方のポイントと注意点をまとめました。



1.誰でもできるインプラント専門医を選ぶ6つのポイント

1-1.信頼できる学会の専門医・指導医資格をもっている

多くの学会では、定められた基準を満たした会員に認定医資格を与えています。一般的に認定医(専修医)→専門医→指導医という順番で審査基準が厳しくなります。

資格基準としては、学会での発表などの活動状況や対象となる治療の症例数に加えて、筆記や口述試験を設けていますが、当然基準は学会によってバラバラですので小規模の学会だと比較的簡単に認定医資格が取れるところもあります。

インプラントだけでもいくつも学会がありますので、日本最大のインプラント学会である、日本口腔インプラント学会か世界最大規模であるICOI(国際インプラント学会)の専門医以上の資格をもっていれば、知識面ではある程度安心できると言えるでしょう。

1-2.最低限必要な設備が揃っている

インプラントは外科手術を伴う難易度の高い治療になりますので、治療を安全確実に行うために最低限必要とされる設備があります。もちろんこれがなくても名医と呼ばれる先生はいますが、皆さんがご自身で探されるときは少なくとも以下の2つは完備されているところを選んでください。

1-2-1.歯科用CT

歯科用CTは3次元的にX線撮影装置です。一般的な歯科治療でもレントゲンはよく使われますが、インプラント治療においては、全体の咬み合わせのバランスを考えながら下顎にある神経や動脈を避けて手術をする必要があるため、平面でしか撮影のできないレントゲンでは十分な診断ができないことがあります。一昔前は大変高価で導入しているのはごく一部でしたが、最近では普及率も上がっており、インプラントを専門にやっているところなら持っていて当たり前の設備と言えるでしょう。

1-2-2.滅菌された個室診療室

インプラントは外科手術になりますので患者の安全面だけでなく、細菌の感染はインプラントの成否にとって致命的になるため、最低限半個室、できれば完全個室になっていて且つ適切に滅菌されている治療室が必要になります。

中には「手術室完備」と謳っているところもありますが、日本には手術室に関する明確な基準がないため、あまり気にする必要はないでしょう。

1-3.豊富な治療経験がある

学会の認定医資格で知識面はある程度推し量ることができますが、治療に関しては経験が重要です。

インプラントに関して10年以上の治療実績があり、300症例以上こなしているかが一つの基準になります。インプラントの埋入本数を公表している先生もいますが、その場合は1000本以上を目安にしましょう。

1-4.治療計画、料金の内訳を明確に提示してくれる

インプラントは他の歯科治療と比べて長期に渡ります。また、自由診療のため料金が高額なだけでなく、何にどれだけかかるかが不透明で歯科医院によってバラバラで非常にわかりづらくなっています。

検査後治療を始める前に、詳細な治療計画書や料金の内訳が記載された見積もり書を出してくれるところを選びましょう。

1-5.お口全体のバランスを考えた治療をしてくれる

インプラントは入れ歯やブリッジと比べて非常に強く噛める構造になっているため、全体の咬み合わせの調整が非常に重要になります。インプラント治療をするところだけでなく、お口全体のバランスを考えた治療をしてくれるところを選びましょう。

1-6.事前に治療後のメンテナンスについての詳しい説明がある

インプラントの寿命は半永久的!長持ちさせる為の3つのコツでも詳しく説明している通り、インプラントを長持ちさせるためにはメンテナンスが非常に重要になってきます。

歯科医院からしてみればメンテナンスは大した売上にはならないので、その説明をきちんとしてくれるということは長持ちのする良い治療をしようと思ってくれている先生だと言えるでしょう。

2.ちょっと待った!インプラント治療を行う前にチェックすべきこと

2-1.入れ歯・ブリッジなど他の治療法についても相談するか

インプラントは強く噛めて長持ちするという入れ歯やブリッジにはないメリットのある治療ではありますが、手術や料金などの負担も大きくなることは事実ですし、場合によってはインプラント治療が適切でないケースもあります。

入れ歯やブリッジでも適切に治療をすれば満足の良く結果を得られることも多いです。ご自分の希望や状況に合わせて選びましょう。

2-2.定期的にメンテナンスを受けに歯医者さんに通えるか

インプラント治療は確かに高額ですが、長持ちするというメリットを考えると長期的に見たときにはコストパフォーマンスの高い治療だと言えます。ただし、そのためには定期的にクリーニングや噛み合わせの調整などでメンテナンスに通うことが必須になります。

2-3.自分でもこれまで以上にお口のケアができるか

虫歯や歯周病などで歯を失ってしまったということは、それまでのお口のケアが十分でなかった可能性が高いです。インプラントは第二の永久歯と呼ばれますが、天然の歯よりも歯周病の影響を受けやすく、最悪の場合は抜かなければならないこともあります。

3.こんな歯医者は注意!

3-1.無理にインプラントを勧めてくる

インプラントは確かに良い治療ではありますが、どんなときも誰に対してもそうであるとは限りません。あなたの状況を見て希望を聞いた上で、適切な治療計画を複数提案してくれるところを選びましょう。

3-2.初診で行った日にすぐ手術を始めようとする

インプラント治療は患者さんの治療前の不安が大きく、料金も高額なのでセカンドオピニオンが一般的です。十分な検査もせずにすぐに治療を進めようとする先生もいます。言葉巧みに言いくるめられても、その場では決めずに何か所かで話を聞き比べてから決めることをおすすめします。

3-3.特定の治療方法を強調しておすすめしている

一口にインプラントといっても、その方法には色々あります。どれが良いというのは一概にはいえず、その先生の考え方にもよりますが、基本的には治療を受ける人の状況によって適切な方法は変わってきます。

特に「オールオン4」や「フラップレス」、「即時荷重」などを全面に押し出しておすすめしているところは注意しましょう。

3-4.料金が安すぎる、あるいは高すぎる

インプラントは自由診療になるので歯科医院ごとに自由に料金の設定ができますが、原価を考えると適正な料金というのは大体決まってきます。

都内の平均価格は1本40万円前後ですが、更に日本歯科医師会と日本口腔インプラント学会が40万~45万円を推奨価格帯としています。つまりこれより高い価格だとより上手い有名な先生がやっているというわけではありません。

上記の価格は、海外の大手一流メーカーを使用した場合です。日本国内やアジアの新興メーカーのものを使用した場合は、これよりも安く提供されることがありますが、中には信頼性の低いものもありますので、安すぎる場合も注意しましょう。

4.まとめ

インプラント治療は入れ歯やブリッジの欠点を克服する画期的な治療として全世界に広まっています。しかし、残念ながら日本国内では近年経営の悪化している歯科業界において、利益率の高い治療であるインプラントを単純に儲け目的で安易に導入するところも少なくありません。

現在では日本でインプラント治療を行っている歯科医院は1万件以上ありますが、適切な治療を行っているところは多くはありません。トラブルに巻き込まれないためにも、この記事でご紹介したことを参考に医院選びは慎重にじっくり行ってください。

sp-cta