ホームホワイトニングは歯科医院でマウスピースを作成してもらい専用薬剤を用いて自宅でホワイトニングをする方法です。
また歯科医院内で施術を受けることをオフィスホワイトニングといい、この2つがホワイトニングの代表的な手法です。
ここではホームホワイトニングの効果についてオフィスホワイトニングと比較しながら説明をします。
Contents
1.ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの効果の違い
1-1.どちらが白くなるの?白さの限界値について
オフィスホワイトニングと比べて時間をかけて白くしていくホームホワイトニングの方が最終的な限界値は高いと言われています。
平均的な日本人の歯の色は写真のシェードガイドの3.5であるといわれています。
個人差はありますがこれがホームホワイトニングによりM1まで白くすることが可能です。
オフィスホワイトニングではもうこれ以上白くならないと感じた時にホームホワイトニングを併用すればさらに白さの度合いをアップすることが可能です。
ちなみに客観的にみて「この人歯が白い!」と思われるレベルは1以上とされています。
1-2.効果が出るまでの期間
ホームホワイトニングの効果が実感できるには最低でも2週間、さらに満足のいく白さに到達するには約1か月~2か月とかなりの時間がかかります。
その点、オフィスホワイトニングは1回の施術でも効果が実感できます。2、3回度通えばだいぶ白くなったと実感できます。
1-3.なぜホームホワイトニングは時間がかかるのか?
ホームホワイトニングの薬剤は自宅で行っても安全なように低濃度の過酸化物が用いられています。
これはオフィスホワイトニングの薬剤濃度の約十分の一になります。
またオフィスホワイトニングでは光を当てて一気に白くさせますがホームホワイトニングはゆっくりと薬を浸透させるため長い時間が必要なのです。
1-4.効果的と言えるのはどちらか?
時間がかかるというデメリットはあるものの最終的にはホームホワイトニングの方が効果が高いと思われます。
というのはホームホワイトニングは毎日継続しておこなうので日々の着色が蓄積しにくいからです。
ベストなのはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを両方併用して行うことです(デュアルホワイトニング)。
オフィスホワイトニングで一気に歯を白くしたのちホームホワイトニングで色の後戻りを防止しつつさらに白さのアップを図ることにより最高の白さを手に入れることができます。
2-ホームホワイトニングの効果を得るために知っておくべき3つの注意点
2-1.医師と相談すること
自宅でするホームホワイトニングとはいえ、一度も歯科医院に行かず始められるものではありません。
まずは歯科医院で自分に合ったマウスピースを作成してもらうとともに一度しっかり歯科医師と相談して以下の点を確認してからホワイトニングを始める必要があります。
①自分の歯が白くなる可能性があるのか
②使用方法は自分の生活スタイルに合っていて続けることができるか
②どのような薬剤を選択するべきか
2-2.継続が苦手な方や生活サイクルが不規則な方は注意
ホームホワイトニングは毎日同じ時間帯に2時間を2週間~2か月程度続けなければなりません。
事情があってやらない日が続くと効果がなくなってしまいますので根気が必要です。
自信がない方はオフィスホワイトニングですべてプロにすべて任せる方法をおすすめします。
2-3.効果が出にくい歯を知っておこう
一般的に次の歯の方は効果が出にくいと言われています。このような歯の方は効果が出にくいと言われています。
① 着色の度合いが高い場合
加齢による経年変色など着色度の高い人は白くなるまで通常より時間がかかります。
②歯の表面に凸凹や細かい傷がある方
歯を白く見せるには光の反射具合も重要な要素です。表面の凸凹や傷が多い歯は白く見えにくい歯と言えます。
③横に縞模様がある歯
褐色と白色の縞模様のような横線が入っているとその部分は白くなりにくく逆にその部分がホワイトニングにより目立ってしまうこともあります。
④部分的に白い斑点がある
ホワイトニングスポットと呼ばれ縞模様と同様にホワイトニングにより一時的に目立つことがあります。
⑤抗生物質の影響による色素沈着をしている歯(テトラサイクリン歯)
幼少期に風邪薬などの服用が原因となり歯がグレーがかった着色をしてしまっている方
⑥被せものや詰め物が多い歯
ホワイトニングで白くなるのは天然歯のみです。ホワイトニングにより白くなった天然歯と被せもの・詰め物の色の差が気になることがあります。
⑦神経のない歯
自分の歯でも神経が死んでしまっている歯は通常のホワイトニングでは白くなりません。
3.ホームホワイトニングの効果を持続させる2つの方法
3-1.飲食物に気を付ける
基本的にホワイトニング後の歯は、着色しやすい環境になっていますので食事制限があります。
時間でいうと12時間~24時間なので、ホームホワイトニング中はほぼ毎日、ということになります。
避けた方が良い食べ物としては、カレー、チョコレート、ぶどう、コーヒー、紅茶、ウーロン茶、赤ワイン、その他色の濃い食べ物全般となります。
タバコもヤニが着色の原因となるため控えた方が良いでしょう。
ホワイトニング後の食事に注意!食べていいものダメなもので具体的に解説していますので参考にしてください。
3-2.トリートメント剤やコーティング剤の使用
歯の着色を防ぐために歯にコーティング剤やトリートメント剤が販売されています。
歯磨き後に数分塗って軽くゆすぐだけで着色を防いでくれる効果があります。
おすすめは歯と同じ成分のハイドロキシナノアパタイト配合の歯磨き粉です。
ホワイトニングの痛みも軽減してくれるためホームホワイトニング中には最適です。
日本の法律では歯科医院でおこなうオフィスホワイトニングに使用する漂白剤(過酸化物)を歯磨き粉へ添加することは禁止されています。
したがって歯磨きだけで本当に歯を白くしたいなら漂白成分を添加した海外の歯磨き粉を購入する必要があります。
代表的なものが米国製のスーパースマイルで高額ですが海外で人気No.1のホワイトニング歯磨き粉です。
※漂白成分はアクセラレーターの方に配合されており歯磨き粉本体には漂白作用はありませんのでご注意ください。
4.まとめ
ホームホワイトニングは歯を白くするためには最高の方法です。
またその効果の持続時間もホームホワイトニングの方が長いと言われています。
ただし短期間で劇的な効果は望めないため毎日一定の時間と手間をかける必要があります。
ゆっくりのんびり続けることで真っ白な歯を手に入れることができます。