徹底検証!話題になってる重曹ホワイトニングのウソ・ホント

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最近、家庭でも色々なことに活用できる万能材料として話題になったこともあり私たちにとって古くから身近な存在である重曹。その活用方法の一つとして歯のホワイトニングが話題になりました。ホワイトニングだけでなく虫歯や歯周病、口臭予防にも効くなんて言われていますが実際どの程度効果があるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

確かに重曹はその特性上昔から歯磨き粉の材料として使われてきましたが実は巷で言われているような劇的な効果は期待できません。

それどころか使い方によっては口の中に深刻なダメージを与える可能性もあります。ここでは重曹を使った歯磨きやうがいによる効果とデメリットについて検証していきます。


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1.話題になっている重曹ホワイトニングのやり方

1-1.重曹歯磨き

歯ブラシに直接重曹をつけるか、磨きやすくするためにハッカ油やグリセリンと混ぜてペースト状にしている方が多いようです。主にホワイトニング効果があると言われていますが更に効果を高めるためにイチゴをつぶしたものを重曹と混ぜるといった方法も紹介されています。

 1-2.重曹うがい

ティースプーン1杯の重曹(3g)を、水が入ったペットボトル(500ml)に入れて振って溶かす。これで歯磨き後や飲食後にうがいをする。この重曹水は冷蔵庫で1週間ほど保存可能なようです。虫歯や口臭予防に効果があるといわれているのはこちらです。

2.ホワイトニング効果について

2-1.本当にホワイトニング効果はあるの?

着色 種類

厳密な意味で言うホワイトニング効果はありません。歯科医院でやるようなホワイトニングは過酸化水素という薬剤を用いて歯の内部の着色を漂白するものですが現在日本で市販されている歯磨きにもこのような効果をもつものはありません。

2-2.実際にあるのはクリーニング効果

一般的に言われている重曹で歯が白くなる効果というのは厳密にはクリーニング効果です。重曹はクレンザー代わりに掃除などに使われますがそれと同じ原理です。

つまり歯の表面に着色汚れと結合しているタンパク質を加水分解し、研磨作用によって汚れをこすり落とすのです。実際に重曹は昔から市販の歯磨き粉にも配合されています。

2-3.市販のホワイトニング歯磨き粉と比べるとどうなの?

薬事法の関係で日本で販売されている歯磨き粉には歯科医院で行うようなホワイトニング効果はありません。いわゆるホワイトニング歯磨き粉はいかに歯の表面の着色汚れを効果的に落とすかというクリーニング効果を重視したものです。

クレンザーのように汚れをこすり落とすということは、研磨作用により歯や歯茎を削ってしまう恐れもありますが、現在では着色汚れを分解する成分を配合したり、研磨剤の成分を工夫することで効果的に着色を落としながら歯や歯茎に優しい歯磨き粉も開発されています。『ホワイトニング効果のある歯磨き粉の正しい使い方とおすすめ4選』を参考にしてください。

3.他にも良いと言われている効果も検証

3-1.虫歯予防

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直接的な効果は期待できません。良く言われているのが食事後酸性になった口腔内をアルカリ性の重曹により中和し再石灰化が促進されるということです。しかし虫歯は食事に含まれる糖をエサに虫歯菌が出した酸によって歯が溶かされてできるものです。酸性になったから虫歯菌が活発になるわけではないですしアルカリによって中和されるから再石灰化するわけでもありません。

そもそも私たちの唾液には緩衝作用といって常に口の中を中性に保とうとする力があり、この唾液に含まれるリンやカルシウムといったミネラルによって再石灰化が起こります。

虫歯を予防しようとするのであれば再石灰化を促進しより歯を強く丈夫にしてくれるフッ素やミネラルが配合されたものを使うのが賢明です。

3-2.歯周病予防

これも重曹のアルカリ性による殺菌作用によると言われていますが、そもそも歯周病菌が棲んでいる歯周ポケット(歯と歯茎の隙間)は歯周病にかかっていても弱アルカリ性ですので重曹による中和作用というのは期待できません。また、うがいでも歯磨きでも酸素を嫌う歯周病菌が棲む歯周ポケットの奥深くまで届きません。

しかし歯周病の症状の一つである歯茎の腫れを緩和する収れん作用はある程度期待できます。同じナトリウムの一種である塩が入った歯磨き粉などと同様、一時的に腫れが引くことで歯周病が良くなったと思われることがありますが歯周病は細菌の感染症です。歯ブラシでは届かない歯周ポケットの奥深くに潜む歯周病菌を殺菌しない限り治りませんので歯周病でお悩みの方はまず専門医に相談しましょう。

3-3.口臭予防

口臭の原因は様々ありますが、例えば舌苔(舌にこびりついた汚れ)が原因の場合、発生する口臭は酸性ですのでアルカリ性の重曹で中和することで一時的に臭いを抑えるという効果は期待できます。

しかし口臭の原因で多いのは歯周病です。歯周病が発するガス自体は酸性なので同じように中和することで対処が可能ですが、先述したように歯周病菌が棲んでいるのはうがいや歯磨きでは届かない歯周ポケットの奥深くです。重曹によって一時的な口臭の緩和はできるかもしれませんが根本的な解決には繋がらないでしょう。

重曹はネット通販でも手軽に入手できます。※食用のものを購入しましょう。

4.デメリット

4-1.磨きすぎによる歯の削れ

クレンザーの代わりとして汚れ落としに広く用いられていることからもわかるように重曹には研磨作用があります。これによって歯の表面のエナメル質が削れてしまう恐れがありますので使用する量や磨く強さには気を付けましょう。エナメル質が削れると中の象牙質の色が出て逆に黄ばみが目立ったり知覚過敏になったりします。

4-2.塩分の過剰摂取

重曹はナトリウム、つまり塩です。なめてみると非常にしょっぱいのでわかると思いますが持病などで塩分摂取を控えるように指導されている方は注意が必要です。そうでなくても誤って多量に飲んでしまうと事故につながるので十分に注意しましょう。

4-3.口の中の粘膜への強い刺激

重曹には油脂やタンパク質を分解する加水分解作用があります。水に溶かした重曹を指でこすってみるとぬるぬるすることからもわかるように皮膚や粘膜に対する刺激性があります。

4-4.歯石が沈着しやすくなる

口の中がアルカリ性に傾くと歯石がつきやすくなります。歯石自体には害はありませんが虫歯や歯周病の原因となる細菌が繁殖しやすくなります。


4-2.ホワイトニングペンを使う

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5.まとめ

いかがでしたか。ご説明したように、確かに重曹は歯磨き粉の成分としては有用な効果をもっており添加物の入っていない歯磨き粉という意味ではいいかもしれません。しかし一部で言われているような劇的な効果は期待できませんし、使用する上で注意すべきこともあります。

歯を白くしたいと思っているのであれば、『自宅でもここまでできる!歯を白くするための全ステップ』を参考にして頂き、正しい知識を身に着けた上でご自分に適切な方法を選びましょう。

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