知っておけば怖くない!ホワイトニングのデメリット徹底解説

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ホワイトニングで歯を白くしたいと思っても、痛みや危険性はないの?と不安に思う方もいるのではないでしょうか。

歯科医院で行われるホワイトニングは通常過酸化水素という薬剤を使用して色素を漂白することで歯を白くします。ただし誰にでも同じような効果があるわけではなく、また場合によっては痛みが出ることもあります。

ホワイトニングの効果や安全性は長年の研究や臨床であきらかになっていますが、デメリットについてもしっかり理解した上でご自分に合ったホワイトニング方法を探してみてください。




1.痛みや薬剤の安全性について

1-1.ホワイトニングで痛みが出る場合の原因

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歯の構造は表面にエナメル質その内側に象牙質があり、歯の中心にある神経を保護しています。エナメル質には知覚はありませんがその内側の象牙質には無数の小さな穴(象牙細管)があり神経に繋がっています。

エナメル質が削れていたり薄くなっていたりして象牙質までホワイトニング剤が浸透すると神経まで届いてこのような痛みが起こることがあります。

この痛みは一過性のもので通常ホワイトニング後24時間以内におさまるりますが、歯にクラック(ひび割れ)や重度の虫歯などがある場合はしみやすくなるので注意が必要です。

1-2.使用する薬剤と安全性

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①過酸化水素
あまり知られていないことですが、現在ホワイトニングの薬剤として使用されているものはそのほとんどが過酸化水素を主成分とするものです。

過酸化水素は体や口の消毒にも使用されておりまた長年様々な実証研究を経てFDA(米国食品医薬品局)においてもその安全性を認証されています。

②過酸化尿素
主にホームホワイトニングで使用されますが過酸化尿素は自然分解し過酸化水素と尿素にわかれますので基本的な効果は過酸化水素と同様です。

ただ分解の結果過酸化水素の濃度が1/3に下がることにより漂泊効果も弱くなります。一方反応の過程がゆっくりであることから痛みが出にくいというメリットもあります。

③酸化チタン・窒素など
近年では反応を促進させるために光を照射するのが一般的ですが、反応を促進する触媒として微量の酸化チタンや窒素を配合することもあります。

これらは食品にも使用を認められているものですので安全面では特に問題ないといえます。

ポリリン酸・メタリン酸
ポリリン酸は医薬部外品のため一般の人でも簡単に手に入ります。そのため歯科医師免許を持たないエステサロンなどで使用されています。メタリン酸はポリリン酸とリン酸の混合物で基本的な効果はポリリン酸と同様です。どちらも歯の表面の着色を分解する効果があるので白くなったように感じられますが、過酸化水素のように歯を漂泊する作用は全くないので回数を重ねてもあまり効果はありません。

2.効果は永続的ではありません

2-1.色戻りの原因

大前提として全ての色の付いた飲食物には基本的に着色性があります。ホワイトニングによって一旦白くなった歯も当然の事ながら日々の飲食によってごくわずかずつですが再び着色が始まりますので放っておけばまた元の色に戻ります。

2-2.ホワイトニング効果の持続期間

個人差はありますが、オフィスホワイトニングでは放っておけばだいたい3か月~6ケ月くらいで元の色に戻ります。

ホームホワイトニングでは長期間かけて歯の奥深くまで漂泊するため持続期間も長く6ヶ月~1年程度もつといわれています。

ただし歯磨き等の日常的なケアによって持続期間も変わってきますので効果を長く持続させたい方はきちんとした歯磨きや定期的なクリーニングなどで歯の汚れをしっかり落とすことを心がけましょう。

 2-3.タッチアップの必要性

いずれにしても期間の長短はあれ色戻りは避けられません。希望の白さを維持するためには2か月~半年に1回程度定期的にメンテナンスとしてのホワイトニング(タッチアップ)をする必要があります。

3.施術直後の食事制限

3-1.ホワイトニング直後は着色しやすくなる

ホワイトニングをすると歯の表面を覆っている薄い膜が剥がれます。12時間~24時間ほどでこの薄膜は再生しますが、その間は着色しやすい状態になるのでなるべく下記のような着色しやすい飲食物を避ける必要があります。

ポリフェノールを含むものなど色の濃い食品

  • カレー、チョコレート、ぶどう、醤油、ケチャップ、コーヒー、紅茶、ウーロン茶、赤ワインなど

酸性のもの

  • 柑橘系食品・飲料、ビタミンC(クエン酸)、酢、炭酸飲料など

3-2.一時的に歯が弱くなる

また過酸化水素の効果によって歯のエナメル質の表面のカルシウムが一時的に失われます。これを脱灰といい歯の表面がでこぼこした状態になります。

こちらも12時間~24時間で再石灰化と言ってもとに戻りますが、その間は外部からの刺激を受けやすいので酸性の食品は避けるなどの工夫をした方が良いでしょう。

食事制限のないホワイトニング
ホワイトニング後に着色がしやすいのは歯の表面の層がはがれ表面がでこぼこになるためです。最近では施術後に特殊なコーティング剤を塗布することによって歯の表面を保護することによって食事制限の必要がないホワイトニング方法も出てきています

4.効果が出にくい場合

4-1.着色の度合いが高い場合

加齢による経年変色など着色度の高い人は希望の白さになるまでには時間はかかります。

一般的黄色系の着色は白くなりやすいので逆に少ない回数でも効果を実感しやすいようです。

4-2.歯の表面に凹凸や、細かい傷がある場合

テクスチャー

歯そのもの白さだけでなく光の反射具合で歯が白く「見える」というのも重要な要素です。

そのため光沢のある人、凹凸の少ない人ほど白く見えやすく、逆に光沢があまりなく表面の凹凸や傷が多いと白く見えにくくなります。

4-3.横に縞模様がある

保険差し歯前

褐色と白色の縞模様のような横線が入っているとその部分はホワイトニングでは白くなりにくいです。

更にその部分以外が白くなることで一時的に縞模様が目立ってしまうこともありますが時間が経てばある程度色はなじみます。

全体的に白くしたいのであれば、何度かホワイトニングを繰り返す必要があります。

4-4.部分的に白い斑点のようなものがある

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ホワイトスポットと呼ばれるものですがこれは初期の虫歯やエナメル質の形成不全によるもので縞模様と同様ホワイトニングをするとその部分だけが一時的に目立つことがあります。

ホワイトニングを継続することでホワイトスポットが薄くなる、あるいは歯の他の部分をその色に近づけることでなじんできます。

4-5.抗生物質の影響による色素沈着(テトラサイクリン歯)

テトラサイクリン前

風邪薬のシロップなどに一般的に使用されていたテトラサイクリン系の抗生物質を歯の形成期(0~12歳)頃に服用することで象牙質にグレーがかった着色やバンディングが生じてしまった歯です。

またエナメル質形成不全によるホワイトスポットの原因ともなります。

現在ではテトラサイクリン系の薬剤は使用が控えられていますが今成人されている方で悩まれている方が多いようです。

よほど重度でなければ根気よく続けることでそれなりに白さを得ることができます。

4-6.被せ物や詰め物が多い

ホワイトニングによって白くなるのは天然歯のみです。被せ物や詰め物などを補綴物と言いますがこういった人工の歯にはあまり効果がありません。

特に保険のレジン(プラスチック)の歯などの場合、経年変色するのでホワイトニングで白くした天然歯との色の違いが目立ってしまうことがあります。

一般的には天然歯をホワイトニングで希望の色まで白くした後にそれに合わせてセラミックなどで治療をやり直すことが多いようです。

4-7.神経のない歯がある

自分の歯でも神経がないまたは死んでいる場合には通常のホワイトニングの効果は期待できません。

しかし直接歯の内部に薬剤を充填するウォーキングブリーチという方法で失活歯もホワイトニングをすることができます。

以前は保険適応の治療でしたが近年保険の適応外となり一度薬剤を入れる穴をあける必要があること色合わせが難しいなどの理由から現在では実施している医院は少数なのでラミネートべニアなどの審美セラミックによる治療の方が一般的です。

5.ホワイトニングができない場合

5-1.虫歯や歯の表面にヒビがある

ホワイトニングをする歯に大きな虫歯やクラックがあると薬剤がしみてしまうため施術は避けるのが無難です。

オフィスホワイトニングではその部分だけ薬剤を塗らずに施術できることもありますがホームホワイトニングでは自分で保護をするのが難しいため事前に歯科医の診断を受け必要がある場合は虫歯などの治療をしてからホワイトニングを行いましょう。

5-2.知覚過敏

重度の知覚過敏を生じる場合はただ痛いだけでなく神経に悪影響を及ぼしている可能性もあるので事前に歯科医によるしっかりとした診断が必要です。

歯ぎしりによる歯の先端のすり減りや歯磨きのしすぎによる歯の根元の摩耗の場合はその部分を保護して行うこともあります。

基本的には過酸化水素は濃度が高いものほどしみやすくなりますので、こういった方は濃度の低い薬剤を用いたものやしみにくくする成分を配合したホワイトニングを選ぶと良いでしょう。

5-3.妊娠・授乳中

ホワイトニングの薬剤が妊娠・授乳中の方に悪影響を及ぼすという報告は実は今のところありませんが、逆に安全であるという研究もないため多くの歯科医院では万全を期するため施術を避けるのが一般的です。

5-4.無カタラーゼ症

遺伝的に過酸化物の分解ができない体質の方です。進行性口腔壊死などの危険な疾患を招く危険性があるためこのような方には一般的な過酸化水素を用いたホワイトニングは禁忌となります。

5-5.光過敏症

オフィスホワイトニングの場合は薬剤の反応を促進させるためにLEDやハロゲンなどのライトを照射しますのでこのような症状をお持ちの方は施術が難しくなります。

光過敏症の方向けに光照射の代わりに薬剤の濃度を高めたホワイトニングもありますが、行っている医院は少ないためホームホワイトニングを選択するパターンが多いようです。

6.自分に合った方法を。ホワイトニング方法別注意点

6-1.オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングの種類は現在では様々なものが出てきていますが殆どのホワイトニングシステムも過酸化水素を主成分としたものです。基本的には濃度が高いほど白くなりやすいですが痛みも出やすくなります。短期間で効果が実感しやすい反面費用が高いというデメリットがあります。

知覚過敏の方などは比較的低濃度でしみにくい工夫をしているものを選ぶと良いでしょう。また過酸化水素以外の薬剤を使用している場合もありますので事前に詳細を確認することをおすすめします。

6-2.ホームホワイトニング

主に過酸化尿素を主成分としたホワイトニング剤をマウスピースの中に入れて自宅でホワイトニングをする方法です。

使用される過酸化尿素の濃度は大体10%程度が主流でこれが分解の過程で約1/3の濃度の過酸化水素になるため一般的なオフィスホワイトニングで使われる薬剤に比べてしみにくいと言えますが白くなるまでにかなり期間がかかります。

また必然的にホワイトニングの回数が多くなるため、その度に食事に気をつける必要があるというデメリットもあります。

白くなりにくい症例の場合はオフィスホワイトニングとホームホワイトニング併用したデュアルホワイトニングが効果的です。

セルフホワイトニング
医師または衛生士免許を持たない者が他人の口の中を触れるのは違法となるためサロンなどで自分の手で施術をおこなうセルフホワイトニングとよばれているものがあります。歯科医院と違って医薬品である高濃度の過酸化水素は使用できないためポリリン酸や重曹などを用いるのが一般的です。これに酸化チタンなどの光触媒を混ぜLEDライトを自分で照射するところもありますが、いずれにしろ漂泊効果はほとんどありませんので効果は限定的であることを知っておいてください。

7.まとめ

ホワイトニングは人によって効果も異なれば適切な方法も変わってきます。

ホワイトニング自体の安全性は実証されたものですが施術に向いていない人や施術不可の人もいますので、そのあたりを踏まえて自分にあった方法を探してみてください。

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